サッカー少年諸君に告ぐ。

紺色に沈む山嶺のようでなければならぬ。

それってほんまにパス?

 今日は基本的な技術の話をしよう。しかも基本的な技術の一つである「パス」

どこを狙ってパスをしているか?

 

これによってパス練習の質は大きく向上する。

多くの選手を見ているとパス&コントロールのとき、「ただなんとなく」パスしている。

 

どこを狙うでもなく「なんとなく相手の足元」にキックする。

それは試合中、パスのレベルまで上がらない。

 

では何が大事か。これはこの記事を読んでから、全てのパスに当てはめて、全てのパス練習に使ってほしい。そうすれば君のパスのレベルは間違いなく上がる。

 

それは何か。

 

「相手のどこか一点を狙ってパスをする。」である。

 

ん?と思った人もいるだろう。

簡単なことすぎて、おそらく言われていることだと思う。

 

具体的な例をあげてみよう。

「相手の右足を狙う。」

もっとレベルをあげれば「相手の右足のアウトでターンしやすいボールを狙う。」

といった感じだ。

 

まあ、これぐらいであればやっている人もいるだろう。

ではここからさらにもう一つレベルをあげるとこうなる。

「敵が右から来ているので左足のアウトサイドを狙ってパスをしよう。」

こうすると少しリアリティが出る。試合でも使えそうだ。

 

さらに敵のスピードはどうか?距離は?それによってパスのスピードも変わってくる。

 

こういった想像力を駆使しながらであれば、ただ二人組で対面してパスをするだけでも全然違ったものになるだろう。

 

ぜひ試してみて欲しい。

 

 

 

日本のプロなど目指すな、ヨーロッパを目指せ、と言わせてもらう。

 

なぜか。

 

答えは明確だ。日本一など、世界では100位以下の弱小チームだからだ。

(https://www.football-zone.net/archives/205640)より引用

これはアメリカの統計学者が立ち上げたブログ記事で、単なる勝敗だけでなく、得失点、タイトル、順位、保有選手の市場価値などを統計的に評価した結果となっている。その統計の結果日本の最上位は川崎Fで150位だ。

 

ほかの記事も探してみたが、フランスの「フランス フットボール」という雑誌もトップ30のみを公表していたが、そこにはもちろん日本のクラブの名前は上がらない。

FIFAがわかりやすいかなと思ったが、どうやらクラブのランキングはやっていないようだ。(さらっとしか調べていないのでもしあったら申し訳ない。)

 

まあ、日本一などその程度なのだ。これは私が感じているだけでなく、昨年度MVPを獲得した家長もこのように述べている。

「Jリーグは規律があって観客数も多いすばらしいリーグです。ただ、スペイン2部と比べてもレベルは低いと思います。自分はスペイン2部でもなかなか試合に出られなかったですからね(笑)」

(https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2019/02/04/j1___split/index_2.php)より抜粋

 

そして酒井高徳は以下の記事でもこのように述べている。

「久しぶりにJの試合に出て正直、球際の部分はドイツと全然違うと感じた。向こうの練習の方がJの公式戦よりプレッシャーがあるかなと。もちろんゲームは緊張感というのがプラスされてるから激しくは感じるけど、人にボールを取りに来る迫力は比べ物にならない。浦和戦で相手が3人がかりで取りに来ても、僕自身はそんなにプレッシャーは感じなかった。それに3人に囲まれても抜け出せばスカスカに空いてきちゃうのがJリーグ。ドイツの場合は1人をかわしても、2人目3人目が来ていて『うわ、全然スペースないな』と感じるから。チームとしてのプレスのかけ方がうまいんだと思う。そういうところの違いはきちんと意識しないといけない」と酒井はあえて苦言を呈したのだ。

(https://dot.asahi.com/dot/2019082800007.html?page=2)より引用

 

だから、私は日本の子ども達には日本を飛び越えて世界を見てほしいと思う。

 

追記

私は日本のサッカーが大好きであり、カズ、シュンスケ・ナカムラ、小野伸二、の大ファンであることを添えておきたい。ただし、これからのサッカーは彼ら偉人が踏み固めてくれた道を軽々と飛び越えていき新たな次元へ上昇させなければいけない。という使命を感じている。なので、指導者として、こういうメッセージを子どもたちには伝えていきたいと感じている。

 

 

今日の動画「戦うマルキーニョス」31.1.11

本日の動画はこちら。

 

このレベルに達してもなお、「戦う」選手がいかにチームで重要であるかということが触れられている。

 

トップレベルでも、最も重要なのは「戦う」ということだ。

(もちろん技術や戦術理解、体力なども重要であることは一応言っておく)

 

youtu.be

#3 あえて欧米人と比較しよう。

 日本では度々「声を出そう」というコーチングが聞かれる。もっと話せ、もっと喋れ、等も同様だ。なぜか?

 

 日本の文化的な背景に起因していると思われることは前にも書いた通りだが、今回は、海外の子どもたちと比較しよう。海外の子どもたちをコーチングする際には、「声を出せ」というコーチングは一切聞かれない。むしろ、やりすぎを抑えるために注意していなければならない。それが強いチームだろうが、そうでなかろうが関係ない。誰でも一生懸命なのだ。(ある程度のレベル以上での話だ)コートに入って、一度ゲームが始まればそこは戦場と化す。骨と骨がぶつかり合う音、怒号、要求、罵声、様々な音や声が飛び交う。

 

 それが海外の文化だ。国境を陸地に持つ国々は今もまさに国民的な争いをしながら、隣の国を意識し、戦おうとする。戦争の歴史を背負い、今もなおぶつかり続けている。国の威信を背負うということはどういうことなのか、ということを体現している。

 その昔、朝鮮学校と試合をする時に、「日本の奴らには負けるな」「足を折るつもりで行け」というコーチングを聞いたことがある。伊藤博文を暗殺した安重根を英雄とする教育によって育てらた感情を、サッカーに乗せてくるのだ。かと言って、本当にファールばかりでくるわけではない。そういった“気持ち”で向かってくるのだ。片や、普通の試合となんら変わらず挑む日本の学生。技術の上手か下手かはあるものの、その戦いを通して、成長するのはどちらの方か。答えは目に見えている。

 熱烈な感情は、その後のモチベーションの燃料となる。強ければ強いほどだ。勝手も負けても同じである。

 

 我々日本人は、国境を陸上に持たないが故に、非常に特殊な精神を育んできた。それが生きる場合もあれば、足かせになる場合もある。

 

 欧米に勝つためには、奥底に眠る、戦いの魂を今一度呼び起こさなければならない。

#2 日本人選手が世界のトップクラスで通用するために。

  世界で通用する選手になるためにまず、最も大切なものとはなんだろうか。

 

 日本人小学生は世界大会に出ても、実は世界のトップクラスのレベルに混じりながらも、なんら見劣りすることなくプレーすることができる。むしろ輝かしい成績を収めることもある。

 しかし、それも小学校までで、ジュニアユース(中学生)、ユース(高校生)となってくると、その差は歴然としてくる。だが、技術的なレベルは、世界の頂点にも達しようかというレベルなのである。それは世界中で度々口にされる、「日本人は練習が世界で一番上手い」という話である。しかし実際のワールドカップでは…。残念ながら総合的なレベルは程遠いものとなっている。

  この問題は日本の文化的なものに起因し、根深い問題であると私は捉えている。ほれは何かと言うと「闘争心」であると感じている。日本では感情を剥き出しにすることは美しいとはされない。怒りや悲しみ、時には喜びも内に秘することを美徳とする文化がある。剣道の一本の後に喜びの感情を表出させた場合は、一本を取り消される、という規則にもそれは色濃く残っているように。

  しかし、それは感情を"抑える"事とは、本来違うものである。爆発的な感情を持っていても、平然と振る舞うことが美しいのだと思う。それが曲解され、感情の量が少ない子どもが増えているように感じる。

  サッカーでもなんでもスポーツは戦争が起源にあると私は思う。大量殺戮の先で、お互いの愚かさに気付き明確なルールを作り、戦いを舞踊の地位にまで高めたものがスポーツである。このことを忘れてはならない。

  戦いとは、やるかやられるかということである。やらなければ、やられるのである。それが"嫌だ"とどれだけ思えるかどうかが勝敗を分けるのだろう。それは負けず嫌いであるとか、上に私も述べた"闘争心"であるとかいう言い方をされる。

  秘すれば花となる日本の文化圏において、感情を「殺す」のではなく、「(持ちながらも)隠す」という術を、日本の小学生には覚えてもらいたい。もっと言えば、感情はボールに乗せる、という術を身につけてもらいたい。

 

さあ、われわれはひとつになって。

#1 もっとも大切なことは。

サッカー少年達よ。

 

もっとも大切なことは「全力でやる。」ということだ。

全力を出すことは良いことがたくさんある。

 

1、仲間のためになる

 全力でやれば相手も必死になってプレーしないとあっさりと負けてしまう。なので全力でやらざるをえない状況になる。すると仲間も成長する。

 

2、試合で緊張しなくなる

 常に全力でやっていると、試合の時にもそれが同じようにできるようになる。試合でだけ気合を入れて頑張ろうとすると、変に力が入ってしまう。しかし、いつも練習から、自主練から、全力でやっている人は、試合でも緊張しない。もっと言えば、試合ではリラックスできる。いつも全力でやっていると、試合は楽に感じるようになる。

 

3、実戦で使える技術が身につく

 全力で走り、全力でシュートを放ち、全力でドリブル、パス、ディフェンスをしていると、試合と同じ緊張感で行うことができる。そうすると、相手が全力であったり、自分が試合のときにするような全力ダッシュをしている中で判断、プレーすることが求められる。すると、技術も速いプレーのなかで出すことを強いられるので、自ずと磨かれていく。

 

4、体力がつく

 単純にたくさん走れるようになる。それにスピードもあがる。あたりも強くなる。全ては成長していく。判断のスピードも質も上がっていく。全力を出すことはすべての成長につながる。

 

5、全力でやる癖がつく

 何事も全力で。というのは一度は耳にしたことがあると思う。サッカーを全力でやることを覚えると、他のこと、例えば、勉強や、他の大事なものにでも全力が出せるようになる。「全力を出す」ということは全てに通用する。

 

他にもたくさんある「全力でやること」の効果。Jリーグで止まるな。世界へ羽ばたくために。全力で。前に前に前に。